2023-10-15

鉄のフライパン・両手パンの選び方。

フライパンを選ぶ際に必ず聞かれるのですが、ろばの家別注の平ハンドルと羽生さんの定番V字型ハンドルとでは、どちらの方が持ちやすいですか?という問題です。

実はこの質問、いちばん困るのです。なぜならば、正直に言ってどちらも持ちやすいからです。ただし感じ方には個人差があって、平ハンドルの方が持ちやすい、という人もいればV字ハンドルの方が持ちやすい、という方もいます。平ハンドルを選ぶ方には、見た目が断然好きだからという方が多いかな?という印象はあります。平ハンドルは柄が長いので、持つところが熱源から遠くなり柄が熱くなりにくい、という利点はあるかもしれませんが、その分、Lサイズなど大きくなると持ち手が遠い分重く感じやすいので、一長一短というところでしょうか。ろばのウチでは両方織り交ぜて使っています。特にどちらの方が、という違いは感じません。お好みで選んでいただければ良いのではないでしょうか?

ウッドハンドルと鉄ハンドルとでは、もちろんなめらかに削られた木の持ち手は非常に持ちやすく、見た目も文句なしに美しいです。耐久性の面から鉄だけでできている方が長持ちする、という方もいますが羽生さんのウッドハンドルはビスとの境目や差し込み部分も丁寧にキッチリと合うように作られているので、行平鍋の持ち手のように木がやせてきてビスがゆるくなる、ということはまずないでしょう。
うっかり強火にかけて木を焦がすのが心配、というケースも火に近い部分はステンレスで保護されているのでそれより広範囲に火が回るということは考えにくいです。

さて、気になるサイズ選び、ですね。フライパンのS,M,Lと両手パンS,M,L(垂直タイプではない方)のボディの部分は同じ規格です。以下に、サイズ選びの目安としてお料理の使用例をご紹介します。食材の個体差もありますので、あくまで参考までにご覧ください。

ママろばの十八番、たっぷりバジルのフリッタータ。これはSサイズのフライパンでしか作りません。

S:鶏むね肉1枚
  目玉焼き玉子2個
  オムレツ、フリッタータなど玉子3つでも厚みを出したい時に 
M:鶏むね肉2枚 2人分の炒め物
  目玉焼き玉子3個
L:鶏むね肉3枚 3人分の炒め物
  目玉焼き玉子4個
  (垂直型両手パン24㎝は小ぶりの鶏むね肉なら4枚)
LL:鶏むね肉4枚 4~5人分の炒め物、中華鍋がわりにも。

                                                              

両手パンとフライパンの違いに関しては、オーブンでも仕上げることができるというのが両手パンの最大の強みです。ハンバーグやチキンソテーなども直火で両面焼きつけてからオーブンで仕上げると皮はパリッと中はジューシーにふっくら仕上がります。また、グラタンやオーブン焼きのようなグリル調理も熱々でそのまま卓上に出せるのが両手パンのよいところですね。

巨大トマト瓶のペラーティも、両手パンの垂直タイプ24㎝なら一度にこんなに沢山。これがまた旨い。

垂直タイプとの違いは、垂直タイプは底面が広いので餃子や輪切り野菜を並べたいときなど一度に沢山焼けて便利ですが、ひっくり返しにくいという難点もあるので一面に流し込んでひっくり返す必要があるようなお料理は、底にまるみのあるタイプの方が使いやすいでしょう。ただし、垂直タイプのフライパンをパンケーキ用にという方も多いです。垂直に切り立った側面のおかげで卵白を泡立てて作るタイプのパンケーキなど立ち上がりよくふわっふわに分厚く焼けます。

そのほか、ウチで意外と頻繁に使うのはオーバルパンです。厚揚げやさつま揚げ、ソーセージなどちょっとしたものを焼き付けたりするときに小回りがきいて使いやすいのと、オムレツ、玉子焼きが最高に返しやすいため朝のお弁当作りには欠かせません。

そしてなんといっても今回新たに登場した深型両手鍋には注目です。シンプルで美しいデザインの取っ手は持ちやすく、また壁にもかけやすい形です。スンドゥブやビビンバ、豆乳鍋など熱々でテーブルに供したいお料理や揚げ物にもちょうどよい深さで、大小2サイズです。大の方は昨年登場した深型フライパンとボディ部分のサイズは同一となります。中華鍋としても使え、煮物で最後に照りを出したいときでもあおりやすいですよ。炒め物や揚げ焼きをしても油が飛び散りにくくコンロが汚れないのが嬉しいですよね。

一生使える大事な道具なだけに選ぶのには慎重になってしまいますが、気になることがありましたらお気軽に商品ページのお問合せボタンからご相談ください。

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