2022-11-20

何色あっても嬉しい万能スープ皿。今年は何色を加えようか悩んでしまいます。

只今開催中の関口憲孝展。やはり、このお皿を買い足したくて…という方は多いですね。2年前に2枚だけ買ってあって夫婦で使っていたのに娘が気に入ってとられてしまって、と「これでひとり一枚、平和にご飯が食べられます。」と新しい色を選んで帰られた方もいらっしゃいました。実際に使っている方が「こればっかり使っています」と大満足のお声を沢山いただいている定番中の定番で、ろばの家では「万能スープ皿」と呼んできました。

はじめて聞く方は「こんなに浅そうなのにスープ皿?」と思うかもしれませんが、ポタージュでもミネストローネでも、具沢山のシチューでもしっかり一人前入ります。リムの幅があるのでスプーンやパンを置くのにも都合よく、またそのリムのおかげでラフに盛りつけても美しい。

万能、と呼んでしまうのは受け止めるお料理の幅の広さで、スープはもちろんパスタ、カレー、サラダ、シチューに加えチャーハンやマーボー豆腐などの中華料理も映える。もちろんガパオライスやルーローハンなどのエスニック料理は言わずもがな、です。よほど純和風のお料理でない限りほぼこの一枚でまかなえるのでは?というほどマルチに活躍してくれる頼もしいお皿です。

ボールほど深くはないので無理にスープやシチューと限定する必要もなく、毎日のおかず皿として使える絶妙な形状なのです。フォーク&ナイフも使えるギリギリの深さなのかもしれません。山盛りキャベツにトンカツ、煮込みハンバーグや鶏肉のグリルに付け合わせ野菜、など日本の洋食の新旧あらゆるお料理にマッチする形なのですね。

”純和風”以外なら…と言っていましたが「このお皿に煮魚を入れると最高に盛りやすくて、しかも料亭で出されたように上品に見える。」という方がいらして「あのお皿に煮魚!」と驚くと「切り身を重ねなくても置けるから食べやすいし、小骨もリムに置けて便利」とのこと。確かに、鉢だと中心に向かって低くなっているため骨が煮汁に混じってしまい不便な思いをした経験、ありました。そう考えると、地味になってしまいがちな和食のテーブルに明るい差し色をプラスすることができ、さらに楽しい!これはもう和洋中ワールドワイド、逆に合わないお料理が存在するのでしょうか?

そんな頼もしい万能スープ皿ですが、定番カラーとして毎回作っていただいているお色…ルリ、青磁、グレー、黄(黄土色です)、上の画像のイエローや青など鮮やかな色も加わり今回は全13色。その中から今回新しく作ってくださったカラーをご紹介します。

ほとんど黒のように見える深い緑。濃緑と呼びます。

見た目は非常に地味な色ですが、どこか東欧っぽい雰囲気があり素朴なお料理がグッと映えます。ジャガイモのスープとかこのカリフラワーのくたくたトマト煮込みとか田舎料理に黒パン、そんなイメージですね。

同じお料理でも明るいグレーの万能スープ皿に盛ると全く印象が変わるので面白いです(かなり白に近いグレーに見えますが実際にはもっと灰色がしっかり感じられるニュートラルなグレーです)。

今回の特徴的な新色としては粉引きでひとつは緑がかった白、青味がかった白の2色。鉄粉がにじんでいたり土っぽい感じが楽しめる、このスープ皿シリーズにはこれまでなかった色合いです。

緑がかった白
青味がかった白

同様に薄ピンクと薄紫も白い土が混じったような不透明な色で温かみのあるマットな質感です(表面はつるつるしています)。

薄ピンク
薄紫

この2色は画像でお伝えするのがなかなかに難しい淡い色合いで、ほとんど白に見えますが色としては桜の花びらのような淡い色の濃さで、ほとんど白に見えるけれど確かにうすピンクがかっている、紫がかっている、というようなニュアンスと思ってください。

そして、今回関口さんご自身とっても気に入っているという新色、若草。黄緑、と表記されていたのですが色から受ける印象としては若草の方が近いかな?ということで若草で統一することにしました。小鉢やリム皿などいろいろなアイテムに今回この色が登場しますが透明感のある、瑞々しい色です。

これだけあると、いざ買い足したいと思っていても迷ってしまいますよね(笑)。でも、これだけの色のなかから選べる機会もなかなかありません。うむむと困ってしまった時、この記事が少しでもお役に立てるとよいのですが。

関口憲孝さんのオンラインページはコチラ。随時作品を追加してゆきます。お楽しみに!

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