2022-09-24

仕舞いこまないうつわ使い。耐熱皿をサラダやパスタにも使って毎日食卓に。

沼田さんの耐熱皿は、今回の展示で特別にお願いして作っていただいた厚手の鉢や大皿の着想のヒントとなりました。

2年以上前に沼田さんの工房で試作として作っていた耐熱のうつわの使いやすそうな形に惹かれて「こんな作りや釉調で通常のうつわも作ってみてもらえませんか?」とお願いしたのがきっかけでした。現在開催中の『沼田智也 羽生直記 二人展』に出していただいてる鉢も、耐熱皿とまではいいませんがいつも沼田さんが作っている鉢より厚い縁のお皿がいくつも並んでいます。

耐熱のうつわはその性質上厚みが5㎜から8㎜ほどあり、縁までそのまま分厚い切り口なのがサーバーを添えて出すのにも丈夫で安心感があり、よりカジュアルに使えます。サラダやお惣菜などを沢山盛りつけるのに都合がよいのです。盛り箸を添えて出すイメージの薄手の鉢はどうしても和食に限定されてしまいがちですが、和洋中幅広いお料理を受け止めてくれるのも頼もしいところです。

うちで愛用している沼田さんのグラタン皿は、もちろんオーブン料理にも使っていますが、毎日お漬物やお惣菜、サラダを盛るなどむしろオーブンに入れずに使うことの方が多いくらい。娘のチビろばはカレーライスの時には真っ先にこれを選びます。

また、厚みがあるので縁の模様がお料理を盛った時に良い仕事をしてくれます。単色の地味~な食材でもさりげなく色を添えてアクセントになってくれるのです。絵付けのお皿は気に入った柄でもお料理を盛りつけた時には見えなくなってしまうことが多いのですが、縁に柄があるとテーブルに盛られた瞬間から絵付けがチラリと見えるのも楽しいですよね。

耐熱のお皿、というとグラタンやオーブン料理の時以外は仕舞っておく人も多いはず。うつわに限らず、なんでも奥に収納してしまうと出すのがおっくうになっておのずと登場回数が減ってゆくもの。視点を変えてオーブン料理以外にも使ってみると毎日活躍してくれること間違いなしです。


今回の展示では印判と呼ばれるハンコを使った模様(中にはよお~く見るとスカルや牛、虎など面白い柄も!)やシンプルな線模様、底にも模様の入ったものなど一点一点個性豊かで沼田さんならではのユーモアが生きている作品ばかり。ぜひオーブン料理以外にも使う前提で眺めてみて下さい。

◇沼田智也さんの作品はコチラのページからご覧いただけます。

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