4月、5月はBenessere=well-being特集。

4月5月は生活に大きな変化があったり、季節の移ろいとともに体調やメンタルに不調が起きやすい時。
あらたな環境で緊張感が続く日々の中、知らず知らずのうちにストレスがたまり原因不明の頭痛や胃のもたれ、不眠などに悩まされる人が多いと聞きます。
かくいうわたくしママろばも、昨年6月に劇的な回復をとげるまではいわゆる更年期鬱により相当苦しんできました。2年以上ひどい体調不良が続きお店に出て来れない日も多々ありました。思い返せば確かに、春先はその症状が強く出ていたかもしれません。
ろばの家の女性のお客様の多くはいわゆる「ゆらぎ世代」とよばれる、プレ更年期ないしどっぷり更年期という世代で、わたしがメルマガなどで体調の悪さを綴ると「実はわたしも」という共感のお声をいただくことも多く、みんな大変なんだなあとぼんやり感じていました。
わたしの場合不眠がもっとも困った症状で、もともと極楽とんぼで物事を深く考える方ではないタイプであったはずなのに、眠れない→余計なことを考える→自分はダメだと思い落ち込む→自分の悪いところばかり考えてさらに眠れない→朝方やっと眠るから朝起きられない→起きられないことに落ち込む→朝寝ているから夜寝つけない…の悪循環。睡眠導入剤なしには眠れない状態が2年以上続きました。飲まなければ眠れないのではないかという思い込みから手放すことができなくなり、その連鎖を絶とうと飲まずに我慢するも明け方どうしてもつらくなって飲んでしまう、当然昼過ぎまで起きられない…の超悪循環。ろくに動いてもいないからお腹もすかず栄養状態も悪かったと思います。痩せてはいたものの顔色は悪く肌も荒れ、いっそう自己嫌悪がつのってゆくのです。
そんな日々が続いたかと思うとある朝突然「誰にも会いたくない」という気持ちにまで発展してしまったのです。とにかく自分がみすぼらしく感じられて他人の前に出たくないのです。口から生まれたと両親に言われるほどお喋り好きで社交的なわたしを知る人はみな、まさかわたしが人前に出られない状態になるなんて信じられないようでした。自分だって信じられなかったもの。
あの頃の自分を思うと、間違いなく鬱状態だったと思うのですが結局心療内科には行かずじまいでした。見かねたパパろばが「一度病院で見てもらったら?」と勧めるほどひどい状態だったのですが、ネットであれこれ調べてもどうにも自分に合う気がしない。そもそも予約が取れない状況でした。診察を受けるためのカウンセリングが何か月も先までいっぱいだというのです。
みんな病んでいるんだなあ…と空恐ろしくなりました。
そんな状況からなぜ奇跡の生還を遂げられたのかは、語りだすと何ページにもなってしまうのでまた時と場所を改めるとして、今は毎日のび太のように一、二、グーzzz…で朝までぐっすり。睡眠導入剤もきっぱり昨年の6月にやめました。朝まで眠れなかったとしても無理に眠ろうとせず、3時だろうが4時だろうが早起きして掃除をしてみたのです。夜には疲れてバタンキューでした(笑)。最近は食欲も旺盛で家族に太った太ったと突っ込まれても「絶対痩せるんだもん」と反論だけして食べることしか考えていない能天気ぶり。まあ、本来のママろばに戻れたわけです。
ともあれ、つらかった2年間を経てわかったことは「どんな人でもメンタルがやられてしまうことはある」ということ。家族と健康のありがたさ。そして、健康とは心身表裏一体でそのいずれもが満たされなければ成り立たないということ。
Benessere、イタリア語で健やかに生きること、つまり英語のwell-beingにあたる言葉ですが、イタリアの場合はそこにさらに人生を謳歌するたくましさが加わっている気がします。美味しく食べて、恋をして、歌って…とmangiare、amare、cantareに代表されるイタリア人らしい人生観(楽観的な意味も含めて)に深く共感してしまうのです。
人生一度切り。楽しんだもの勝ち。
そんな達観した境地になれたのもしかし、今のわたしが健康な状態でいられるからです。どん底だった時には、どんなに「明けない夜はない」と言われても、信じることができなかった。
だからこそ、今、ちょっと不調を感じている人に言いたい。
はっきりとではなくても、なんとなく調子が悪い、寝起きがつらい…そんな不調を察知したら「疲れているのかな」と片付けないことです。更年期障害と言う病気はありません。閉経やそこへ向けてのホルモンバランスの変化により身体に起こるさまざな不調の総称が更年期障害です。子育てや親の介護問題、職場での人間関係や立場的に重くなってゆく責任、あらゆる方面でさまざまなストレスが一気に襲ってくる年頃なのです。子供がいる人は、慣れない子育てに必死だったフェーズから少し外れて気が抜ける頃とも重なります。要するにふと、自分へ興味が向いてしまう時期なのです。よくも悪くも。
わたしは更年期障害は「自分の身体をいたわらなければダメですよ」というサインだと思っています。「最近○○なんです。これって更年期ですかね。更年期こわくって」と年下の方に聞かれることがあります。程度の差こそあれ更年期の変化は誰にでも訪れるもので、必要以上に忌み嫌うべきものでもありません。40歳、50歳になれば誰だって身体能力は衰えてきます。見かけだって20歳のころと同じでいられるわけはありません。よくSNSの広告で流れてくる娘と間違われる50代のママ…なんていう若々しさは、私から見れば相当な努力のたまもので、化粧品やサプリで簡単に得られる見かけではないと思うし、そこを目指す必要はないのではとも思います。
まずは、自分をいたわる。疲れているならば休む。休むというのは休息、睡眠、仕事をしない時間を確保するという物理的なことだけではなく、頭も休ませる時間をつくることが大切です。時間だけあっても次々に流れてくる他人のキラキラしたSNSなどの情報におぼれ、自分と比較して落ち込んでいるのでは身体も心も休まらないのです。
心から、リラックスすること。自分ひとりでも心から美味しい!と思えるものが結果身体にもよいものであった時に、はじめて満たされるのではないかと思います。
身体に悪いと言われるものを必死に排除したり、あれは何に効いてこれはどこどこに良いらしい、と情報先行で健康を目指すと疲れてしまいます。
わたしも体調が悪かった時必要以上に過敏になって「それは身体に悪いから」とインスタントのものやジャンクフードなどに敵意をむき出しにしていました(笑)。パパろばによく「健康好き不健康」と笑われたものです。
今回は、無理なく自然に身体も心も満たしてくれる「なにより美味しいから」「なにより心地よいから」という視点で手に取って欲しいものたちを集めて、4月5月に起きやすい心身のゆらぎにゆったりと向き合えるお手伝いができたらと思い特集を組むことにしました。
自分たちでは「絶対に良い!」と確信していても、これまでしっかりご紹介できていなかったものも改めてきちんとお伝えできる場になればなあと思っています。ゆったり、お付き合いくださいませ。
最後に、巡るハピネスというタイトル。
シアワセって不思議なもので伝染するんです。逆もまたしかり。わたしの場合間違いなく、昨年6月に元気になるまでは家庭のムードに悪影響を与えていました。わたしが笑顔だと子供たちも伸び伸びできます。パパろばも仕事と家事と子供のことを全部一人で請け負い、ピリピリしたストレス状態から解放されて笑顔が増えました。わたしは常に彼に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。周りに迷惑をかけているかもしれないというストレスからさらに体調が悪くなり、周りをよりストレスフルな状態にする、その悪循環からようやっと抜け出せたのです。
毎朝聞いているラジオのパーソナリティーが最後に必ずこう言うんです。
「ご機嫌は自分でつくるもの。Don’t forget your smile!」
ちいさなことからで大丈夫。みなさんのハッピーをちょっとだけでもお手伝いできますように。
◇「巡るハピネス 無理なくおいしいセルフケアで毎日ハッピー」特集はこちらのページから。









