2025-07-09

お醤油差しなんていらないと思ってた。実際に使ってみるまでは。

「お醤油差し?使わないなあ」という人こそ一度試してみて欲しい。かくいうワタシもこの子に出会うまではお醤油差し不要派だったのです。いちいち詰め替えるのが面倒だし、液垂れしないと書いてあっても実際には漏れてきて汚れるし…。それがこの子と出会ってからは一変しました。

このキレの良さ。試した人にしかわからない気持ちよさです。

ペンギンのような立ち姿が愛らしいこのお醤油差しはテーブルに出しっぱなしでも素敵。同じ方向を向いてたたずむ姿は水族館で見るペンギンの群れさながらで開催中の二人展でもひときわ目を引きます。スリムな子ありぽっちゃりした子ありと個性豊かですが、かわいらしい見かけとは裏腹に口だけは達者でキレッキレです。岐阜県土岐市の大江憲一さんの代表作。「お醤油差しといえば大江さん」と呼ばれるほどキレの良さに定評があるのです。

その使い心地の良さは快感というほどで何度でも試してみたくなります。江戸切子の古いお醤油差しをモデルに試行錯誤を重ねたどりついた口先の形状。液垂れしにくくテーブルを汚しません。

驚くべきはポタリポタリと一滴ずつ垂らすのもスーッと細く注ぐのも自由自在なところ。動画を見ていただければわかります。もうあの「わ、かけすぎた!」という悔しい思いをしないで済みます。

テーブルにこの子がいるだけで場がなごみ、入れ替えの面倒さも忘れてしまうほどの便利さなんです。一度このお醤油差しを使ってしまうと瓶から直接注ぐのはあまりに不便で、お刺身やお寿司の時など絶対にお醤油差しに入れてから食卓に出すようになりました。何より注ぐことそのものがあまりに気持ちよく、使いたくて仕方がないのです。

聞くと試すとでは大違い。店頭では実際に水を入れて試して頂くこともできるのですが、皆さん「何コレ?」と驚かれます。そしてすぐ誰かを呼ぶのです。「ちょっとコレ試してみてよ、スゴイから!」…わかりますよ、その気持ち。どうしても人に言いたくなっちゃいますよね。だからギフトに選ぶ方も多いのです。

最近は新色も出て、鎬(しのぎ)の種類や形状もバリエーションが増えました。何個もコレクションしている方がいるようですが確かにどれも素敵で選びきれません。常設では登場しないような珍しい形や色もあるので、この機会にぜひ気に入ったものをひとつ手に入れてこの快感を体験してみてください。

上からホワイト、ルリ、ベージュ、グレー、イエロー、Mt.Fuji


大江憲一さんの作品はコチラのページから。

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