夏のエスニックごはん。大江さんのイカしたうつわでパパっとカッコよく。

ビリヤニとビーンズサラダ。ビリヤニを盛ったお皿は2段リムパスタ皿。サラダはリム皿に。麺類やチャーハン、カレーなど夏の食卓はとかく一皿ものが多く登場します。パスタや焼きそば、ビーフン、冷麺…夏休みのお昼ご飯とくればウチでも麺やカレーが定番です。
大江さんもほぼ毎日家で麺類を食べているとことろをインスタに投稿(シャレで家麵を#イエメンというハッシュタグで表しています)していますが、大江さんの作るお皿ほど麺類、炒め飯、特にエスニックご飯を盛りたくなるお皿もない。
そもそも、カレーパスタ皿、ニューカレー皿など料理名で呼んでいるうつわも多い。何のお料理を盛りつけようかドンピシャリで想像しやすいものばかりです。「カッコいいけれどこれ、何に使えばいいんだろう?」というようなデザイン独り歩きのケースがないのです。
長年の定番であるオーバルのリム皿は通称ポテサラ皿。王道のポテトサラダはもちろん、ラペでもグリーンサラダでも一人分がたっぷり盛れる最高に使いやすい形です。定番の白に加え、久々の復活チョコチップ釉や今年の新色、鉄釉も登場。鉄釉は黒っぽい墨色に発色したものとレンガ色の赤茶が強く出ているもの、それぞれに良いのです。これがもうどの色もサラダの緑が映えて!楕円はメイン料理のわき役として横に添えるのにぴったりの形状、ウチでも本当によく使います。


大江さんが新しい色の釉薬をリリースする度に思うのはそのセンスの良さです。そしてその感覚の新しさ。単に流行への感度が高いというのでは不十分で、常に時代の少し先をゆくようなトレンドセッター的存在だなあと思ってしまいます。
大江さんがビリジアングリーンのペンキのようなクロムカラーや、ビビットなイエロー、スカイブルーの釉薬をリリースした時も、はじめはギョッとするほど違和感を覚えた。でも、見ているとどうにもカッコよく思えてきて実際に使ってみると恐ろしく洗練されている。イケてる人は何をやってもイケてしまうという典型的な例で、そのセンスが羨ましくて仕方がないですね。
その大江さんが、最近は焼き締めや土っぽさが味の渋い釉薬にハマっている。これからはコッチがくるぞ…というわけではないでしょうが、使うとやはりカッコいいのです。

赤茶色の鉄釉ボウルにはトマ玉丼、焼き締めの雲形小皿にきゅうりの漬物。たったこれだけでもお昼からテンションマックス…サイッコーじゃないですか?
今回登場した一見焼き締めに見える黒い釉薬も、素地の土味を生かした粗めのテクスチャーでコーヒードリッパー&ピッチャーやポット、マグがカッコよすぎます。これまで定番で作っていた黒とはまた一風違った雰囲気で、釉薬の滲みのメタリックなニュアンスなど独特の世界観です。土の風合いは感じられても野暮ったさはない。その匙加減もセンスのうちなんですね。


まず大江さんの代表作、職人魂と遊び心がともに詰まったお醤油差しをひとつ手に入れたら次にぜひうつわを。第一印象で「これを作りたい!」と得意料理がひらめくようなお相手を選んでください。この夏から大活躍間違いなしですよ。
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