アルティジャーノに花束を un mazzo di fiori agli artigiani

***11月、12月の企画のご案内***
『アルティジャーノに花束を un mazzo di fiori agli artigiani』
第1章 『おやつの時間 イタリアの郷土菓子のあるテーブル』
会期:11月16日日曜日~11月30日日曜日 12時~18時(月・火曜日と27日はお休み)。
*会場準備のため11月15日土曜日はお休みをいただきます。
参加作家(敬称略):菊池俊治 桑原典子 服部竜也 村上雄一 ほか
お菓子: Siciliamo Pietro Romanengo fu Stefano ほか
第2章 『手しごとのニッポンとイタリア』
会期:12月6日土曜日~12月21日日曜日 12時~18時(会期中も月・火曜日はお休み)。
*会場準備のため12月5日金曜日はお休みをいただきます。
出展(敬称略):Bertozziベルトッツィ(ハンドプリントリネン/イタリア)、 PILLIVUYTピリヴィッツ(伝統磁器/イタリア)、
大内工芸(竹製品/大分)、/高野竹工(竹製品/京都)、寺田敦子(手紡ぎ手染手織り羊毛/土浦)、にじゆら(注染手ぬぐい/大阪)ほか
奇跡のような偶然や運命としか思えない出会い。「こんなにも素敵なことばかり続いたらそのうち罰があたるんじゃないか?」と疑ってしまうほど嬉しいご縁の連鎖で、今回の企画が生まれました。
振り返るとそれは偶然ではなく、すべてが必然だったように感じています。
この冬は、伝統的な手仕事=アルティジャーノ(artigiano)たちの営みに光を当てたいと考えています。
名を持たずとも、脈々と技を受け継ぎ、効率とは無縁の世界で丁寧に手を動かし続ける人々。
そんな彼らに共通する、「伝統を現代にどう生かすか」というテーマに向き合う真摯な姿勢…国籍も時代も関係ないんだなあ、と知れば知るほど楽しくなってきました。
毎年恒例お菓子とお茶、コーヒー回りのうつわの企画展「おやつの時間」は、イタリアの郷土菓子を中心にご紹介します。
先月お手伝いしたイタリア展で出会った、素敵な伝統菓子と、それを支える人々。シチリアから届く素材で本場以上の味を再現する大阪のご夫婦や、イタリア人でも知らないご当地菓子。イタリア好きな人なら知らぬ人はいないであろう雑誌、イタリア好き!セレクトのサヴォイアルディ…etc.
今回からパートナーシップ店として雑誌も設置させていただくのですが、イタリア好きの最新号が「郷土菓子」特集だなんて、これまた偶然とは思えません。
245年間変わらぬ製法で砂糖菓子を作り続けるジェノヴァの老舗、ピエトロ・ロマネンゴは、ろばの家のおやつの時間になくてはならない存在です。先月イタリア展で8代目フランチェスコ・ロマネンゴさんと3日間一緒にお仕事をして、その真面目さと丁寧な仕事ぶりに感動しました。今回はこれまで伝えきれなかった細部まで掘り下げてお伝えできると思います。
イタリアからは郷土菓子だけではなくハンドプリントリネンなどの手工業品やニッポンの手しごともこの機会にご紹介したい、と盛りだくさんになってきたので2部に分けて特集することにしました。もしかするとまだまだコンテンツが増えてしまうかもしれません(笑)。
それにしても、アーティストとアルティジャーノの違いってなんでしょう?
その問いに思いを巡らせると、わたしはいつも、伝説のグラッパ職人ロマーノ・レヴィの言葉を思い出してしまいます。リンクはママろばが初代店長をつとめた札幌のワインショップまるやまやHPのレヴィに関する記事です。わたしが在籍中に制作した記事がもとになっています。
「君はアーティストなのか?詩人なのか?」
「……どちらでもない。ただ、グラッパを造っている。」
…大切にしたいのは、モノでもお菓子でもなく、その背景にある人と愛。
愛に溢れ、好きで好きでたまらないのだなあと惚れ込んでしまう人や、そうして生まれたモノたちを、精いっぱいの愛を込めてご紹介したいと思いますので、あたたかく見守っていただけたら嬉しいです。
最後に、「アルティジャーノに花束を」という今回のテーマ画像(冒頭画像の窓のなかの絵)には、長野在住の画家 「絵本な雑貨店』naotoさんの作品「Stand by Me」を使用しています。
実は彼とも2週間前に静岡の手創り市で出会ったばかり。そこで販売されていた蝋引きのブックカバーはどうしても絞り切れず、数枚買って帰ってきました。なかでもこの絵はあまりにも気に入って、naotoさんにお願いして使わせていただくことにしました。…なんてったってろばですしね(笑)。
現在naotoさんの作品でお手にとっていただけるのは月めくりカレンダーだけですが、今後ブックカバーもご紹介していけたらいいなと思っています。
やりたいこと多すぎて頭がパンク寸前ですが、ひとつひとつ丁寧にお伝えしていきたいと考えていますので、どうか温かく見守ってくださいね。
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